親は強し

 先日、アラスカで川を下りながら、釣りをしていた上司が、子連れの母グリズリーに威嚇され、吠えられたという話を聞きました。自分が山で出会ってきたクマたちは、人間が見えたり近づくと逃げてしまい、写真を撮るのが難しい印象ですが、やはり子供を連れている時は違いますね。

彼らに、ストレスをかけず、自然体の親子の時間をどう撮影していくのか、、、
今後の大きな課題になりそうです。
 
 先々月、フクロウの雛の巣立ちに立ち会うことができました。前日に、すでに1羽の雛が巣立ち、木の高い場所に登って、昼寝したり、時々周囲を見回したりしながら過ごしていました。
大きな黒目に、キョトンとした表情は本当に愛くるしいいでたちをしていますね。

 日中は、本当に眠いようで、時々あくびをしながらまったりとした時間を過ごしていましたが、突然、両目を大きく開けキョロキョロと忙しなく周囲を警戒し始めました。すると、4羽のカラスが、雛を取り囲み、ちょっかいを出し始めました。このままでは雛が怪我をしてしまうなと心配していると、突然背後から、親フクロウが滑空してきて、雛を安全な高密度に生えた枝の上へと蹴り落とし、カラスを追い立て始めました。

 まさに、親は強し。
 普段は、カラスに昼寝を邪魔されたり、追いかけられて、立場の弱いフクロウですが、子を守るために、一生懸命立ち向かう姿は本当にかっこいいです。

 何より、子供を第一に安全なところに逃がす好判断、あっぱれですね。

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