白夜に近いユーコンの夏では午後9時過ぎでも明るく、野生動物や野鳥も元気に活動しています。8月前にもかかわらず、アウタージャッケットが必要なくらい冷んやりとした空気の中、アメリカンビーバーがせっせと泳いでいました。
カナダの国獣に指定され、町やギフトショップのいたるところで多く目にするビーバーですが、昨年にカナディアンロッキーで写真を撮っていた時には,残念ながら出会うことが出来なかったので、この初対面には感動しました。
個体識別をした個体との再開や、長年探していた動物との出会いには大変感動しますが、その感動を彼らと分かち合えないのはなんとも悲しいものですね。どんな待望の出会いや再開であっても、彼と感動を手を取り合いなが一緒に分かち合うことはできず、採餌や警戒、時には逃走に全力を尽くします。今回のビーバーも、ビーバーダムの修復用の材料集めに夢中でした。まぁ、それが野生なんですけど。
その翌日、野生動物を求めて山を歩いていると、どこからか犬がやってきて、2、3時間のハイキングを一緒に共にしました。本当に賢い犬で、途中で違う道に入っても、必ず戻って迎えに来てくれました。グリズリーやブラックベアの出没情報もある中で、常に先導して安全な道案内をしてくれて助かりました。給水や三脚を構えて撮影している時も、そばから離れず終始一緒にいました。
一通りのハイキングが終わると、またどこかに走って消えて行きましたが、なんとも不思議な出会いでした。
パートナーの犬を連れての旅もいいものですね。
憧れます。